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中国の社会主義、資本主義

中国経済の急成長のプロセスにはこのような“経済発展”と並ぶもうひとつのプロセスとして、“社会主義計画経済”から“資本主義市場経済”という“体制の移行”があります。

“社会主義計画経済”の“社会主義”というのは経済学を全く知らない初心者でもご存知のように“皆で財産を共有して、助け合って生きていく社会”というのを理想としたもので、ドイツの経済学者の思想から始まっています。

彼は“資本主義”を分析して、その崩壊は必然だとし行き着くところは“社会主義”社会で、生産手段である企業は国のものであり、同時に皆のものであるべきだと主張しました。

そしてこの思想の上に立つ経済理論が、国が生産から何からすべてにいたるまで管理するという“計画経済”でした。

また、資本主義と社会主義との最初の比較では、社会主義社会では特権階級がいなくなって労働者だけの平等で幸せな社会ができ、資本主義社会よりも人々は幸せを手にするはずでしたが、結局時代の流れとともに衰退して行き、かつてはアジアにおける国際的な市場をもって栄華を誇っていた大国も貧しい国と化してしまいました。

そしてその結果、第1に“農業をはじめとしてすべての産業を国家単位で計画、管理するのは人間にはとても無理”だということ、第2に競争のない社会では“国民全体の労働意欲が低下してあらゆる分野において生産力が弱くなってくる”ということ、さら第3には平等であるはずの社会主義社会に政治家や軍人、官僚などが権力と富を貯えて特権階級として君臨し始めて、貧富の差が激しくなり本来の“貧富の差のない幸せな社会”という社会主義の理想とは全く逆の社会へと向かっていくことが判明しました。

また、社会主義ではそれが高じて国の秘密を守るために秘密警察などといった強権を通して政権を維持しようとする国家も現れるようになって、圧制による恐怖感を国民に与えるようになる危険さえあると言われています。